終わりなき環境問題
家族の未来のためにも暮らせない家は建てたくない。
「シックハウス症候群の不幸な点は、少なくとも三つあります。
一つ目はその家で暮らせない点。
二つ目は化学物質過敏症に移行してしまう危険性。
三つ目は催奇生殖毒性の危険。
三つ目の研究は最も遅れています。
そして、それは次世代に破綻をきたすという、たとえば作用の長い環境ホルモンの恐ろしさそのものなのです」
喜ばしいはずの家づくりが、不幸のきっかけになるトレそんなことがあっていいはずがありません。
暮らせない家、病気になってしまう家は立派な欠陥住宅です。
そんな家を大金を払って、絶対に手に入れないでもらいたいと思います。
どうか、家族の未来のためにも、近いそして遠い将来のことも考えて、家選びをしてください。
環境問題に終わりはありません。
人が生み出し、人の神経を撹乱する化学物質。
21世紀は化学物質の反省期になると言われています。
安全と信じていた物質の長期微量蓄積による反応が出てくるからです。
それは間違いなく神経、免疫、内分泌のすべてのシステムに、微量化学物質の影響がでてくると思われるのです。
人類がこれまでに開発した化学物質は1600万種類にのぼり、毎日2000種類の新しい化学物質が報告され続けているといわれています。
すべて日常生活に使用されているわけではありませんが、日常使用されている化学物質でさえ完全に安全性が確認されているかというと、大きな問題なのだと思います。
一般に環境ホルモンといわれる物質はダイオキシンやビスフェノールAが有名ですが、これらの物質は電気製品、住宅に使われる難燃剤、除草剤、殺虫剤(シロアリ駆除剤)、殺ダニ剤、塗料などたくさんの物から出ているのです。
化学物質が血液レベルでどこまで上がっているかという、従来の中毒的な発想では、現在の環境問題の理解にはとても追いつかなくなっていると言われています。
それと同時に環境問題は、一つを解消すると、必ず次が出てきています。
環境問題に終わりはありません。
人が生み出し、人の神経を撹乱する化学物質。
自ら開発したものに苦しめられるとは、化学物質はまさに兵器のようなものです。
本人や家族に何かしらのアレルギーがない人のほうが、現代では少ないのではないでしょうか。
自分のためにも、地球のためにも、毒性物質は使わない、買わない。
家も含めて、買い物をするときは何か含まれているかよく調べる。
広告やマスメディアの情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、判断し、行動することが、有害物質を駆逐する方法なのではないかと思います。
本当の価値を見極める目を持つ
何をもってして「高い」と判断するか。
「無垢の木や漆喰を使った家はいいけれど、高くつくのではないか」という質問を渕上建設のお問い合わせにもありました。
無垢の木を使った床材は、ごく薄い板(それもたいていは防虫剤、保存剤が施されたもの)をホルムアルデヒド入りの合成樹脂で貼り合わせ、表面をVOC入りの塗料や顔料を使って化粧プリントした合板フローリングより、単価で見ると高いことも確かです。
壁を、漆喰や珪藻土などの湿式工法で仕上げるのは左官屋さんが必要になるので、クロス屋さんが貼れるビニールクロス仕上げなどの乾式工法より工事費も高くなります。
よく聞くメーカーのカタログから普通に選ぶと、最低の材料の何倍も高くなってしまうかもしれませんが、よい材料を安く扱っているような、小さくても良心的な会社を時間をかけて探せば、結果的には驚くほど高くなることはない場合もあります。
ここでよく考えて欲しいと思います。
何をもってして「高い」と判断するかだと思うのです。
長い目で見て、少しずつ健康に悪影響を及ぼしかねない、化学物質たっぷりの材料が安く売っていたとして、それを買うことは本当の「お買い得」でしょうか。
床暖房をつけると気分が悪くなる、という人の話を聞いたことがあります。
以前は何でだろう、と思いましたが、今なら、床暖房の熱で合板フローリングからホルムアルデヒドなどが普段より多く揮発し、吸い込んで気分が悪くなっていたのだろうと想像がつきます。
そんな有害物質が含まれている材料を使うぐらいなら、そんな床などないほうがいいのです。
今どうしても必要とは言い切れない子供室や書斎の壁を省き、後で増築できるように骨組みだけつくっておくなどして予算を浮かせ、その代わりに健康的な建材のほうへ回す、という発想にしたほうが、ずっといいのではないでしょうか。
健康を手にいるとは手間がかかる分の代価を払う
「健康的」とうい付加価値
野菜を例にとって考えてみましょう。
有機野菜など、農薬を使わずにつくられる野菜は、そうでない野菜より高いことが多いですね。
自分で果物や野菜を育てたことがある人ならおわかりでしょうが、薬を使わずに育てるのは非常に手間がかかります。
野菜の種類によってはあっという間に虫がつき、一日目を離そうものなら大方食べられてしまったりします。
そんな時、農薬を使えば簡単です。
手間を省けて、大量に収穫ができるから、消費者も安く買えます。
農薬を使わない健康的な野菜が食べたいと思ったら、農家の人の手間賃であるところの割高分を、消費者が負担しなければならないのです。
割高分は、無農薬、健康的な食べ物という付加価値に対する代価です。
無垢の木や漆喰、無農薬畳などの建材にも同じことがいえると思います。
何割か高くなったとしたら、それは「つくる」、「塗る」とうい手間賃だと考えてみてください。
全体の消費量が少ないのでなかなか値段が安くなりませんが、割高な分は、健康に対する付加価値と考えるのが妥当ではないでしょうか。
本当に無農薬か、とか、有機野菜にどれだけの効果があるのか、などの議論も、建材と似たところがあります。
防虫防カビ処理を施していない無垢の木材を探すのにはたいへんな苦労が必要です。
「処理していない。」と言われているものでも証明するのは難しく、現実にはそんなものはほとんど存在しないのではないかとも思われています。
木材は、流通過程でさまざまな人(会社)の手を渡ります。
無垢材は虫がつきやすくカビやすいため、そのどこかの過程で、防虫防カビ処理が施されてしまう可能性が高いのです。
納品した時もしもカビや虫がついていたら、商品になりません。
そんな大きなリスクを負いたくないがために、どこかの段階で、誰かが薬品処理してしまうことも考えられます。
それを防ぐには、山から切り出すところから見ていて、納品されるまで管理しないことには、不可能だというのです。
それでも、自分の信じられる範囲で確かなもの、納得するものを探し、身の回りに、体の中に取り入れたい。
そう思っている人だけが今、健康的な野菜や建材に対して理解をもち、買っているのですが、まだまだそうした人は少数派でしょう。
健康住宅に関するニーズもまだまだ小さいので、付加価値の高い素材はいつまでも安くならないのが現状です。
いずれ世の中が健康住宅のニーズが高まっていけば、有害なものは駆逐され、妥当なものの価格が下がるのと思いますがなかなか難しいようです。
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